SOSの猿
2010年 01月 09日
二つのお話が交互に出てきます。
最近、こういうスタイルって多い気がする。
村上春樹の1Q84とか。
そしてそれが繋がっていくんですけど、そこにいろいろと仕掛けがあったりして。
あっそういうことかあ、ってだんだんと納得。
でもこういうスタイルってすごく好き。
別々の人生だったり出来事だと思っていたことが、そうではなかったり、無駄だと思っていたことが、後になって別の人を助けたり。
なんか「一人じゃないんだ」とか「気持ちが通じた」とか思えてきて。
そして主人公の悪魔払いをする二郎のちょっととぼけたキャラクターが好きです。
伊坂さんの文体とこの彼がとってもマッチしてるなあ。
孫悟空とかエクソシストとかすっかり忘れてたものが出てくるのも楽しいです。
大人のおとぎ話のようで、フワフワとした気分になります。
人間にはいい面と悪い面があって、絶対に悪い人はいないし、この話の中には現実的といえる部分と空想みたいな部分がたくさんあって、それを登場人物たちが受け入れていく様子もおもしろかった。
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