レスラー
2010年 03月 22日
ピュアだけど不器用で、あまりにも自分の信じる道だけをまっすぐにすすんで周りに迷惑をかけ、成功した事で周りも見えなくなり、いまではすっかり落ちぶれてしまって。
なのに彼を、上から目線で見ることもなく、でも共感するでもなく見れるのってなんなのだろう。
プロレスを甘く見てたな。
たんなるショーでしょって思ってたけど、お客さんを喜ばせるための真剣勝負。
プロレスラー同士の結束は固く、すばらしい技には敬意を払い、とにかくステージ(リング)ではプロに徹する。
その姿にはもう脱帽で、素直に感動します。
だけど、やはり彼はプロレス以外では破綻的。
自業自得な人生です。
彼に振り回される娘があまりにもかわいそう。
彼を心配しながらも、巻き込まれるのを畏れている中年ストリッパー役のマリサ・トメイの演技もすばらしい。
プロレスラーのランディとしてしか生きて行けない彼を、ミッキー・ロークが衰えて情けない姿をさらしてまで演じた事で、本当に迫力のある映画に仕上がったと思います。
肉屋で働くランディに冷たい仕打ちをする店長の姿が醜かった。
自分よりも下だと思う人間には容赦なく残酷なことを平気でしてしまう・・・きっとそういうことでしか自分のプライドを保てないのかな。
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